「人間宣言」という曲をつくりました


”私は人間未満でも神より気高く
この島の行方 宿命 定めを見届ける”



新曲をうpしました。相当力をつぎ込んで作った曲です。 「人間未満」をお題に作るということになったので、天皇が「人間未満」を自称する内容にしました。これは反天皇の曲ではなく僕なりの愛着を示してるんで、以下に歌詞と解説をつけていきます。

元ネタの「人間宣言」と、人権なき人間について

人間宣言」というのは、終戦翌年1946年の元日に発表した天皇の談話の俗称です。その中の一部に、メチャ雑にいうと「天皇が日本神話の子孫だから日本スゲー…ってわけじゃないからイキらず素直な気持ちで心を一つにしような」みたいなメッセージが含まれてて、これをもって「天皇は自分の神としての性質を否定した」と一般に捉えられてます。(ただし読みかたによっては単に神権政治という手段だけを否定したようにもとれます。この辺は詳しくないので各自本を読んで下さい。この手のネタは安易にネットをアテにしないように…)

しかし、いま日本で一番人権を侵害されている人たちといえば、皇室のかたがたですよね。なにせ殆ど自由ないじゃないですか。すると、神としての権利も人間としての権利もなくなっちゃっているのが今の天皇…だと僕は理解しています。

曲に込めた感情

現人神として扱われることもなくなり、人でありながら人権はない。天皇はそんなハードモードの人生でも、誰よりも日本を愛し、日本のために身を捧げる存在だということは誰しも同意するところでしょう。

僕はその有り様を尊敬しますし、同時に、かわいそうだなと思います。この辺の感情を反映させた曲が「人間宣言」です。意図的に淡々とした曲調にしています。

人によっては、不敬だと思うかもしれない。もしくは、騙されてると思うかもしれない。実際、僕の理解は浅い。ただ僕は、知らない間に無事を祈られていて、そのお供え物は天皇自信だということに気づいたとき、言葉を失ってしまいました。誰かを「居なきゃいけない存在」だとか、「居ないほうがいい存在」だとか、そういうことを決めるって、僕にはできないのです。

歌詞

1946年1月 私は神の座を追われ人間未満
1945年 あの日 私たちの神の国が滅びました

生きとし生けるものよ 全て
どうか幸せに生きて欲しいと望む
私は人間未満で そして皇(すめらぎ)
この島の全て背負い 果てて また生まれる

二千六百数十年もの歴史と縁は 絶えず紡がれ重なり合う奇跡
戦中の残像も根深く消えぬ諸人たちの幸のあらんことを

生きとし生けるものよ 全て
どうか幸せに生きて欲しいと望む
私は人間未満で そして皇(すめらぎ)
この島の全て背負い 果てて また生まれる

大和の国 千代に八千代に続くならば
私 自由 すべて要らぬ
私は人間未満でも神より気高く
この島の行方 宿命 定めを見届ける

注釈
*1946年1月 :人間宣言が公開された日
*1945年あの日:終戦記念日のこと
*すめらぎ:古語で天皇を指します
*二千六百数十年もの歴史:西暦ではなく皇紀で書くとこうなります。



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